
どうしても使いたかったガラス食器
居酒屋本の話しが決まってからどうしても使いたかったガラス食器があった。
私は岡山の祖父母の家のとなりで育った。祖母は料理が好きだった。毎日の用に通っていた私にとって、料理は遊びであり学びの場であったと思う。今日、この仕事をしているのはこの日々があったからと言うのは間違いない。その祖母が大事に使っていたのがこのグラスをはじめとした”倉敷ガラス”だ。今は遺品となってしまったが、どうしても自分の作品のなかに残しておきたかったのだ。
『男子厨房 居酒屋料理』はそう言った意味でも思い出の本になった。
Wataru